(株)邦楽と舞踊出版社  
代表取締役 中野義徳  
 

  昨今、伝統文化・伝統芸術を新しく見直そうということが盛んに言われております。我が国には、古来世界に誇る素晴らしい伝統文化が沢山あります。その中で、伝統的舞台芸術である「日本舞踊」は、歌舞伎・文楽・能楽と並んで永い歴史の中で独自の地位を占めてきております。しかも「日本舞踊」は専ら民間のパワーによってその力を発展・保持させて来て、しかも現在に生きている点に於いて、舞台芸術の中では際立った特色を持っております。にも係わらずその存在は旧態依然、社会的にも必ずしも認知されておらず、市民権を獲得しているとはいえないという、全く矛盾した状況にあります。  この様な中で当社の「邦楽と舞踊」は、既に五十有余年一貫して「日本舞踊」と、それと不可欠な「邦楽」の発展を願って編集・発行して現在に至っている我が国唯一の総合雑誌であります。我が国に於いては従来から文化面でも、とかく中央偏重の傾向がありました。従って本誌を含め各誌とも、東京中心の記事作りになりがちでした。しかし、近年情報網の発達・発展の中で、「中央」「地方」の格差は急速に縮まりつつあり、さらに国際化の波も例外ではありません。
 
  二十一世紀を迎えようとしている今、当社の「邦楽と舞踊」もこの様な流れの中で、今後とも基本的なスタンスを変える事なく、更に「地方」「世界」をも視野に取り込んで、より充実した誌面づくりを目指す所存であります。また、インターラクティブな接点を求めてインターネットによる、内外を問わず読者あるいは愛好家の皆様との交流・情報交換を深めていこうと、ホームページを開設致しました。どうぞ存分にご利用ください。